上野にある東京国立博物館…
今年は創立150年とのことで、話題の展示が目白押し!
琉球展は、平成館での開催です!
コロナ禍以降の展示は、事前予約制でしたが、今回は予約無し!
そこが嬉しいのよ…
行こうと思った時にすぐ行けるのがいいの!
入館料2100円は入口で払いましたから、そのまま入ります!
会場は第1と、第2に分かれていましたが、第1会場は撮影不可…
第2会場の琉球国王、尚家所有の宝物だけが撮影OKでした。
尚家宝物は、国宝なんですね…
戦前に沖縄から東京に移されていたので、戦禍を逃れて無事だったということらしいです…
沖縄戦で、どれほどの宝が燃やされたのか…
それを考えさせられる展示でもありました。
琉球王は、中国の影響なのか、絢爛豪華な衣装をまとっています…
この絵の復元については後で書かせていただきます。
女性用の着物も色合いが美しい!
紅型の着物
私、この日は和服で行きました。
母所有の琉球絣を着るのはこの日しかない!と思ってしつけを取りました。
合わせたのは、やはり沖縄の紅型の帯。
我が母は、買い物大好きな人でしたが、80歳過ぎても現役で働いていたので、どんなに着物を持っていても着る機会はあまり無かったのです…
今は、代わりに私が着ています…
有難いような、実は迷惑のような…(笑)
こちらも紅型…心なしか清朝の衣装にも似ているような…
今回の展示で初めて知ったのですが、中国からの輸入品は、ほぼ全て沖縄を通って日本に伝わったそうで、意外なことに茶道具、特に貴重な天目茶碗などの展示がありました。
小堀遠州が所有したものも2点出ていたと思います。
他にも日本国内では沖縄しか出土がないという明代の陶器が数点!
琉球王朝は、素晴らしい文化を代々継承していたのでしょう…
うるま市の勝連跡からは、オスマン帝国やローマ帝国の通貨まで出土したというのですから驚きです!
尚家宝物に戻ります
向かって左側は、緑釉四方燭台…
オーグスヤーという琉球陶器を象徴する緑色の釉薬だそうです。
これは馬上杯と説明書きがありましたね…
馬に乗ったまま飲めるという事らしいですが、かえって飲みづらいような?
装飾品でしょうかね?
日本刀は、中国からではなく日本国内から海を渡って行ったものでしょう…
刀身は室町時代の作…
螺鈿の箱も豪華な装飾
これなんか現代にも通じる可愛らしい柄行き
何を入れたのかなぁ?などと考えるのも楽しいです!
御後絵というのは国王崩御後に描かれた肖像画だそうですが、歴代国王の御後絵は、全て沖縄戦で焼失
大正時代に鎌倉芳太郎氏が撮影したものと、古老への聞き取りを元に、現在、復元作業がなされているそうです…
戦禍によって失われたものは本当に計り知れない…
会場を出ると、このような撮影場所も!
最後に、私が2019年3月に見た、首里城の写真をこちらに載せておきます…
修復作業が完成して間もなくの画像ですが、このように美しい姿を見せてくれていたものが、この数ヵ月後に火災で焼失…
文化を継承していくのは大変なこと…
でも、消え去るのは一瞬の出来事…
私が生きている間に首里城の再建は出来るのかなぁ?
でも、もしも、それが叶ったなら…
たとえ80歳を過ぎていたとしても、老体にムチ打って飛行機に乗り、はるか沖縄にある首里城を目指したいと思います!
そんなことを考えた特別展琉球・・・
得がたい機会だったと思います。