眞壁廉氏と美枝子さんは、彫刻家と茶道家のご夫妻…
先月、バチカンを訪問して、フランチェスコ・モンテリーズィ枢機卿に廉氏の作品を献上するという大仕事を成し遂げ、その報告も兼ねたお茶会にお誘いいただきました…
場所は、用賀のフレンチ「御室」
奥のエレベーターを上がった5階にあります。
もしかして、一見さんお断りのお店だったのかな?
そんなことない?
エレベーターを降りると暗い空間!
茶室の入口にはお店のマダムに案内してもらいました…
怪獣の茶釜だ!
「黎明」と名付けられた廉氏の作品です。
故に、この日は黎明の茶事…
立礼式の設えですが、水指しは国会議事堂!
茶杓は東京タワーに立てられ…
他にも三丁目の夕日とか、子供怪獣は、抹茶を入れる棗(なつめ)だ!
床の間にも廉氏の作品!
なんかワクワクしてきました!
茶室の天井は、胎内を表しているとマダムから説明がありました!
エレベーターを降りて、暗い通路から胎内へ…
誕生とか、再生を表しているという説明があったと思います…
漆塗りの素晴らしいテーブルに、極厚のおしぼりが置かれ…
赤いお盆に乗った料理が運ばれました…
色合わせが、めちゃ美しい!
箸置きは、廉氏の作品とのこと!
「御室」は、フレンチのお店ですが、この茶会のために和風の料理を提供してくれたようです…
正式な茶懐石は、ご飯と味噌汁から始まるのが決まり事ゆえ…
フレンチのコースでありながら、まずは、ご飯をいただきます…
エビの炊き込み!
汁代わりのグリンピースのすり流し…
向付は、白アスパラとホタテ
繊維の多い白アスパラを、柔らかく仕上げています!
ホタテに合わせたのはアンチョビー
美味しいです!
このあと、千鳥の盃という、亭主とのお酒のやり取りがあるのですが、供されたのは、ハワイ産の日本酒!
まだ一般には出回っていないそうですが、特別に提供してもらいました!
珍しいお酒が飲めて幸せ!
まろやか!
かぶとカラスミ…
素材の良さが際立つ一品!
大きなガラス鉢で供されたのは…
野菜のマリネ、スープ仕立て
ウルイとか、そら豆など春の野菜!
見た目も美しく、美味しい!
魚料理は、マトウ鯛
ビーツと黒大根がアクセントになっています。
肉料理
ごぼうのチップスに、ごぼうのソース…
お肉の下には、蕗の薹のパンケーキ風!
これ、めっちゃ美味しかった!
蕗の薹の苦みが肉と合う!
普通ならここでデザートでしょうが…
茶席ゆえ、練切…
赤いお皿も廉氏の作品…
怪獣の手を表しているようです…
怪獣は、指が4本なんですね〜
そして、薄茶点前が始まります…
美枝子さんは、宗麟という茶名を持つ、れっきとした表千家の茶道教授…
茶釜の蓋が重すぎて開けられないので、廉氏が開けてくれます…
夫唱婦随、仲良しご夫妻なんですよ〜
茶巾をかけられた怪獣!心なしか困っているような表情?
可愛いではありませんか!(笑)
それぞれの雰囲気に合わせた茶碗で薄茶を提供していただきました…
私のはこれ…
いかにもダンサーらしい、と美枝子さんが言いましたが、多分、この茶碗のギザギザが動いてるような感じ…という意味だったかな?と思います…
え?あたし、ダンサー?(笑)
そういえば、美枝子さんとは社交ダンスのパーティで知り合ったのでした…
そして最後…
なんと、この菓子皿を全員にプレゼントしてくれたのです!
マジ〜(^O^)/
鉄の彫刻家の作品ですから、鉄製!
重みのあるこの作品!
陶器と違って、絶対に割れることのないこのお皿!
家宝として、子孫に伝えたいと思います!
しかし、娘も息子も結婚する気配もないわが家…
子孫?
そういえば、お年頃の姪や甥にも浮いた話ゼロ!
皆、何やってんのよ!
早く子孫を作りなさい!
と、声を大にして叫びたかったこの日…
家宝のお皿の行方はいずこ?
いーの!
私が使って楽しみます!
変な方向に話が進みましたが、フレンチ御室にもぜひ再訪したいし、毎回楽しい趣向を凝らした美枝子さんのお茶会にもまた参加したいと思いました〜
怪獣や、東京タワー、国会議事堂などに見送られて退室…
怪獣氏は、これが見納めのようです…
それにしても、黎明の茶事…
楽しかったわ〜♥