茶道家の眞壁美枝子さんは、藤野真紀子先生のお友達ですから、以前から色んな場所でお見かけしていたのですが、実際にお話しさせていただいてたのは最近のことです。
今回、眞壁さんからお茶会のご案内を頂いたので、嬉しい〜と思いつつ伺わせていただきました…
この日、私は夜も会があり、そこではスピーチもするので、洋装も用意!
大荷物で家を出発!
お茶会の場所は、日本橋の水戯庵(すいぎあん)
福徳神社の地下にあるんですよ!
その立地に驚きつつ…
エレベーターを降りました…
準備の都合なのか、開場は少し遅れましたね…
ドアが開くと〜
細い通路を通ってフロアへ!
水戯庵には能舞台が設えてあるんです!
ほとんどがテーブル席なのですが
私の席は、能舞台真ん前のソファー席…
金魚の練切が置かれた座席に着いて、しばらくすると…
華やかなエメラルドグリーンのブラウスを身に着けた加藤タキさんが現れて、私の隣に座りました…(;O;)
3人席の加藤さんの向こうは朝倉匠子さん…
この特等席に、私…座っていいの?
と焦ってるうちに、会が始まりました…
眞壁さんは、踊る茶道家と自称されますが、お弟子さんも沢山いらっしゃる由緒正しき表千家の茶道教授…
ご主人が描いたという宝船の柄の、素晴らしく個性的な訪問着がとても似合っています!
能舞台で見せてくれたのは、嶋台(しまだい)の供茶(くちゃ)
嶋台は金銀の重ねの濃茶茶碗の事で、使うのはお正月だけかな?
大昔、裏千家の茶道教室に通っていた頃、初釜のとき、当時の先生が、少量の金は身体に良いんですよ…と毎回言いながらこの茶碗を使ったのを懐かしく思い出します…
眞壁先生の後ろに控えるご主人の廉氏が、床の間に見立てた台の上に供茶を捧げます。
供茶は茶筅で混ぜないと聞いたけれど、本当だ!
供茶とは、仏様に捧げるためのお茶の作法…利休忌が近いから、このお茶は、千利休に捧げるんだろうなぁ…
茶道を習ったのは20代の5〜6年?
40年を経て、作法も何もかもすっかり忘れ果てたと思っていたけれど、おぼろげに何となく色々覚えている自分に驚く!
そうなのよ!
最近のことは全然覚えてないのに、昔の事はよく覚えてるの!(笑)
眞壁先生の教室の精鋭部隊が、客作法を見せてくれます…
薄茶なら、カジュアルにおしゃべりしながらいただくのもアリですが、濃茶は正式な茶事ですから、テキトーにはできませんよね〜
この先、またお茶会に招かれることがあったとしても、色んな意味で濃茶は飲まないだろうけど、物凄く勉強になりました…
飲み物が配られ…
あたしゃスパークリングワインを注文!
お点前のあとは、須田隆久氏による薩摩琵琶とフラメンコギターの演奏!
豊臣秀吉の北野大茶会を語ります…
迫力があって、思わず引き込まれましたが…
時間の関係で一曲のみ…
続いて、フラメンコギターで、ファルーカを!
スペインの北の地方の歌…と説明がありましたが、歌の中にガリシアという地名が出てきたのが印象的…
実は今月、おいらの料理教室はスペイン料理がテーマで、タコのガリシア風のレシピ作ってたとこ…(笑)
トークもうまく、楽しめましたが、2曲しか聴けなかったのが残念…
もっとゆっくり聴きたかったなぁ〜
この後はお食事…
先付として供されたのは、パイ包み?
パイ皮を砕き中の具と一緒にいただきます!
筍やフォアグラなどが餡かけになっていました。
朝食を食べておらず空腹でしたから、お腹の中がじんわり温まる感じ!
美味しいです!
四本脚の御膳の上は絢爛豪華!
お造りは鯛なんだけど、
この大根と人参の紅白結びも凄い!
鴨や、カラスミチーズ黒豆?ブリやカステラ?干瓢の煮たのもいいお味!
ナマコを美味しく頂いたのは初めてかも?
タコの煮物は蟹餡がけ
地味だけど贅沢!
とろろと思わせて、実はヴィシソワーズ
この、ほんの少しが良いんだなぁ〜
鯛のご飯には揚げ玉ねぎ
出汁をかけてお茶漬け風にもなります
デザートまでの間に、お茶席でお薄をいただきました…
私、腕時計外すの忘れてますね!
お茶席でアクセサリーは厳禁!
大切なお道具に傷をつけないために…
眞壁さんのお弟子さんが亭主をつとめてくださいました…
裏千家のお茶は泡立てるけど、表千家は泡を立てないのです…
濃い緑色が美しく、こちらのほうが美味しいかも?と思ったりもしました…
席に戻って、デザートをいただきます!
四角いのは柚子のクリームチーズ!
まったり濃厚なので、少量で十分満足!
オレンジと苺…ミントの葉の向こうは小さいアボガド?
全て美味しくいただいて、お茶事は終了!
加藤タキさんも、隣席の私を色々と気遣って話しかけてくれたのが嬉しかったし、何歳になっても美しい、朝倉匠子さんとも楽しくお喋りできました!
抽選はハズレだったけど、きれいな色のキャンディーをいただいて、晴れ晴れとした気分で水戯庵をあとにしました〜
お茶事も楽しいなぁ〜(^O^)