前日に北海道開拓の村で、旧青山邸を見たせいで、朝風呂を諦めて小樽に向かうことにしたのです…
青山別邸…開拓の村で見た、あの豪勢な旧青山邸よりもはるかに凄いと聞きますから…
どんな豪邸?と、知りたくなってしまったのです!
車窓から、石狩湾を眺めながら列車は進みます
小樽駅に到着しましたら、バスの出発まで5分しかございませんので、写真を撮ってるヒマもありませんでした!
バスに乗り換えて20分…
ここは青山別邸の駐車場…
私、20代の頃に、この駐車場までは来たことがあるのです…
仕事で小樽に来たのですが、上司が、メンバー数人をワゴン車に乗せてここまで連れて来てくれたのに、全員爆睡していて寄れなかったと言うだらしなさ…m(_ _)m
あの頃は北海道と言えばニセコでスキーをする事しか考えてなかったから、昔のお屋敷には興味が無かったのかも知れません…
ちゃんと手入れされていて、外からでも立派なのが分かる…
黒塗りの門も立派!
庭には、衰退するニシン漁を歌った石狩挽歌の碑がありました。
落成式には、作詞のなかにし礼や歌手の北原ミレイもやって来た写真が残っていました。
正面は青山貴賓館…あとから建てられた宴会場のようです。レストランもあるのですが、私、開館と同時の朝9時に入ったので、まだ開店しておらず…残念!
営業時間前ですが、和風レストラン花かずら…中々雰囲気良さそうです!
天井画も凄いね!いえ、ここは宴会場の方で、青山別邸にはまだ入っていませんが…
雪まつりの題材にされた事もあったんですね!
ここで300円の入館料を払ったら、寒いからと靴下を貸してくれました!優しい!
残念ながら館内は撮影禁止!
すごいと思ったのは!襖などの建具が全て有名な作家の描いたものだったこと…
玄関は2つ…表玄関の脇には素敵な洋間!
廊下も階段も広い!
2階からは海も見える
当初は隠居所として建てた…と書かれていたけど、どうも建物の造りを見ると、商売が手広くなって行くうちに、商談の為に全国からやって来るお客の接待をする、旅館のような役割もあったかも知れないと思いました。
このお屋敷は、3代目にあたる青山政恵が17歳の時、時々訪問していた酒田の本間家が気に入って建てたいと思ったとのこと…
現在のお金に換算すると32億円の建築費がかかった正しく豪邸!
それにしても17歳の娘が欲しがったからと言って32億円の家建てる?
ニシンってのは儲かったんだなぁ〜
素晴らしい螺鈿のタンスや、清朝の屏風などもあり、結局、ニシンが取れなくなって没落したのだろうけど、貴重なお宝を散逸させずに残した事は尊敬に値する!
買い取った人も文化を継承して行く意識が高かったんだと思うよ。
青山政恵のその後については誰にも分からないのかな?
上京して、それなりに成功したとも言われているけど、実際はどうだったんだろうね?
庭には鬼瓦の展示や
開運の釜
この釜でニシンを煮て肥料にしたってことでしょうね…
いやはや、青山別邸…凄いものを見せて頂きました!
小樽まで駆け足でやって来ましたが!来てよかったと思います。
ここから新千歳空港までは電車で1本
空いてる車内で
海を眺めつつ…
しばし寛ぎたいと思います。